素材管理ツール・Eagleでaiとeps形式のデータをプレビューさせる方法
- Aya

- 8月20日
- 読了時間: 6分
更新日:8月23日

デザイナーの私は普段、デザインに使うアセット(写真素材やベクター素材など)の素材管理にEagle(イーグル)を使っています。
写真素材から自動的に色を抽出し、カラーパレットが表示されるほか、タグ付けや3D素材のobj、フォトショのPSDデータもファイルを開かずにプレビュー表示で確認ができるので、様々な拡張子の素材管理にとても重宝しています。

デザイナーの仕事をする中で、ほば毎日使ているEagleですが、1つだけ気になっている点がありました。それは、.ai(イラレ)もしくは.eps形式のデータの場合、プレビューが表示されないことです。
今回ようやくEagleでai・eps形式のデータを直接プレビューする方法を見つけたので、ご紹介します。
※Windows OSを前提としています。Mac OSの方はEagleの公式ページをご確認ください。
素材管理ツールEagleでサポートされている拡張子の種類
私はEagleで管理している素材の多くがベクター素材なので、ai・eps形式の素材はファイル名だけしか表示されず、どんなイラスト素材だったかが分かりづらいと感じていました。

ベクター素材もAdobeのBridgeのように、プレビューが出ると使いやすいんだけどな~…と思っていたところ、なんとai・eps形式でもプレビューできることが判明!
Eagle公式のヘルプページ、よくある質問の中に、「Eagleのライブラリ上で、データを直接プレビューできる形式」が掲載されていました。
そちらの記事によると、2025年現在、素材管理ツールEagleでファイルを開かなくてもデータのプレビューが見れるのは、下記の通りです。(※Windows OS)
(私がデザイナーの仕事でよく使う形式を、黄色マーカーでハイライトしています。)
画像 | bmp, eps, gif, heic, heif, hif, icns, ico, jpeg, jpg, png, svg, tif, tiff, ttf, webp, avif, base64 , jfif, insp, jxl, jpe |
3D | fbx, obj, blender, 3ds, 3mf, dae, ifc, ply, stl, glb |
デザインソフト系 | afdesign(Affinity Designer), afphoto(Affinity Photos), afpub(Affinity Publisher), ai(Illustrator), c4d(Cinema 4D), cdr(CorelDRAW), clip(Clip Studio Paint), dwg(AutoCad), graffle(OmniGraffle), idml, indd, indt(InDesign), psb(Photoshop Large Document), psd(Photoshop), skp(SketchUp), xd(Adobe Xd), xmind |
動画 | m4v, mp4, webm, mov (※H.264, H.265のサムネイル画像のみ対応) |
音声 | aac, flac, m4a, mp3, ogg, wav |
フォント | ttf, ttc, otf, woff |
RAW | 3fr, arw, cr2, cr3, crw, dng, erf, mrw, nef, nrw, orf, otf, pef, raf, raw, rw2, sr2, srw, x3f |
Office系 | txt, pdf, potx, ppt, pptx, xls, xlsx, doc, docx, eddx, emmx |
その他 | html, mhtml, url |
ん…?確かにepsとaiの拡張子がデフォルトで入っている!!しかし、私のEagleのライブラリ上では、一切プレビューが表示されていない…。
Eagle公式ページによると、「もし上記の形式をEagle上にインポートした際、上手く表示されない場合、Eagleの最新バージョンを再インストールしてください。」という注意書きがありました。

素材管理ツールEagleでバージョンを確認する方法
そういえばEagleをダウンロードして以来、最新版にアップロードしたことがなかった…!と思い、早速最新のバージョンを再インストールすることに。
Eagleのバージョン確認は、左上のハンバーガーメニューから"Check Updates"を選択すると、現在のバージョンが最新のバージョンか確認ができます。

最新版はバージョン4.0.0 Build11、2025年6月27日のようです。Eagleの公式ページから、Windowsの最新版をダウンロードします。
買い切り型のソフトなので、特にアカウントのログインなどは必要ありませんでした。
最新バージョンのEagleをインストールしても、プレビューが表示されない!
しかし、最新版をインストールして開いてみても変化なし。相変わらずai・eps形式の素材はプレビュー表示されていません。
再度EagleのFAQ(よくある質問)ページから調べてみると、「Adobe Illustrator(.ai)ファイルがプレビュー表示されない」という質問がありました!
このページによると、なんとWindows OSでは、ai形式のプレビューを有効にするために追加の設定が必要なようです。
"AI, EPS Format Extension"というプラグインをインストールすることで、プレビュー問題が解決するとのことでした。
実際に、手順に沿って追加のプラグインをEagleにインストールしてみます。
EagleでAI・EPS形式の素材をプレビューさせる追加プラグインのインストール方法
Eagleでプラグインをインストールするには、左上のメニューから Plugin > Plugin Centerを開きます。

すると、プラグインセンターが表示されます。今までEagleにプラグインがあったことさえ知らなかったのですが、思ったよりも多くのプラグインがありました。プラグインのインストール自体も無料でできるようです。
Json形式やdotLottieに対応したプラグインの他、AIでライブラリを整理してくれるプラグインもあります。

今回、ai・eps形式のデータをプレビューさせるのに必要なプラグイン「AI, EPS Format Extension」を左上の検索バーから入力して探してみます。

プラグインがまだインストールされていない場合、右側に青い「Install」ボタンが表示されますので、そこからプラグインをインストールします。もちろん無料プラグインなので、追加の料金はかかりませんでした。
インストール完了後、プラグインセンターの画面を右上の×ボタンから閉じて、ライブラリに戻ります。
この時点ではまだ.ai形式はプレビューされないままです。ここでさらにひと手間必要だからです。
ライブラリでプレビューが表示されていないai・eps形式のデータを、Ctrl+Aキーで全選択し(プレビュー表示されている他のデータが含まれていても問題ありません)、右クリック。
そこから More... > Refresh Thumbnail(サムネイル画像をリフレッシュ)を選択します。

無事、ai・eps形式の素材がEagleのライブラリ上でプレビューされるようになりました!
超便利です。これでファイルを都度開かなくて済む…!
プラグインを追加してもEagleでai・eps形式がプレビューされない場合
ちなみに記事の最初で例として挙げたこちらのaiの素材ですが、なぜかリフレッシュしてもこの素材だけプレビュー表示がされませんでした。
特にデータも壊れているわけではなかったので、イラレで一度開いて再度ai形式で保存し、Eagleのライブラリにアップロードしたところ、無事プレビュー表示されました。

原因は不明ですが、もしEagleでサポート対象の形式である素材がプラグインを追加してもプレビューされない場合、ソースデータを開いて保存・アップロードし直すか、epsからai、aiからepsに拡張子を変えて試してみると解決するかもしれません。
デザイナーおすすめ!ai・eps形式もプレビューできる素材管理ツール・Eagle
以上がEagleでのプラグイン追加方法とai・eps形式のプレビューが表示されない場合の対処法紹介でした。
これでほぼ全てのアセットが自分のライブラリ上でプレビューできるので、素材管理がさらに効率的にできそうです!
素材管理ツールEagleについて知りたい方は、こちらの記事で紹介しています👇
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