Rive認定エキスパートに選出されました🎉
- Aya

- 5 日前
- 読了時間: 8分
この度LITTLE FUJIのデザイナー・Ayaka Fuji が、Rive Expert(Rive認定エキスパート) に認定されました!

Rive(ライブ)は、インタラクティブで軽量なアニメーションツールです。ウェブサイト、アプリ、ゲームエンジンなど、さまざまなプラットフォームにリアルタイムでリッチなアニメーションをシームレスに統合できます。
今日はRiveの魅力や活用方法、そしてRiveエキスパート認定の裏側をご紹介します✨
Rive(ライブ)とは?
Riveは、ベクター形式の2Dアニメーションや複雑なインタラクティブデザインを軽量データ形式で制作できる革新的なアニメーションソフトウェアです。
私がRiveを初めて使い始めたのは2025年1月で、その出会いはまさに衝撃的な体験でした。

以前は AfterEffectsとLottieを使ってWEBサイト用の2Dアニメーションを制作していましたが、Riveがそのワークフローを一変させました。
ベクター形式のグラフィックデザインを作れるデザインモード
Riveエディターでは、作業画面がデザインモードとアニメーションモードに分かれています。
デザインモードでは、Figmaに非常に近い操作感でベクターグラフィックを作成できます。
またアートボード を使うことで、1つのファイル内に複数のアニメーションをまとめて管理することも可能です。

最近追加された ライブラリ機能 により、チームで1つのシーン内のアセットを共有・管理しやすくなりました。
レイヤーにタグ付けを行い、キーワードで整理することで、複雑なプロジェクトでも検索しやすく整理された構造を保つことができ、開発側のストレスを最小限に抑えられます。

キーフレームを使ってタイムラインを設定するアニメーションモード
アニメーションモードでは、タイムライン上でキーフレームを直接設定できます。
インターフェースはAfter Effects よりもシンプルで分かりやすい一方、イージング、ループ設定、タイムライン制御など、アニメーション制作に欠かせない主要な機能がすべて備わっており、これらがワンクリックで適用できるので非常に使いやすいインターフェイスです。

複雑なインタラクティブデザインを開発できるステートマシン
Rive の最大の特徴は ステートマシン(State Machine) にあります。
マウスホバーやクリックなどの ユーザー操作 によってアニメーション再生を制御することができます。
さらに、データバインディングといった高度なテクニックを使えば、アプリやウェブ環境側で実装するプログラミング言語とリンクさせ、これらのインタラクションを直接制御することも可能です。

まさにグラフィックデザイン・アニメーション・インタラクションをひとつに統合したプラットフォームといえます。
またRiveの大きな魅力のひとつが、そのデータ容量の軽さです。
アニメーションGIFをウェブサイト上でで使用するには重くなりがちなので、以前はAfter Effects + LottieFilesを使ってデータサイズの軽量化を図っていました。
(この内容については以前の投稿「Lottieを使ってAeで作ったループアニメーションをWix Studioに実装する」でも紹介しています。)
しかし、Rive は Lottie と同等の軽量さを維持しながら、さらに強力なインタラクション とデータ制御機能を備えています。ウェブサイトやWebアプリケーションへの統合も非常に簡単で、.riv形式のファイル もしくは埋め込みコード(iframeなど)を使って柔軟かつ開発者に優しい形で実装できることが魅力的なポイントです。
Riveのユースケース、実際の活用事例
Riveは実際に、世界中の有名ブランドやデジタルプロダクトで採用されています。特に代表的な例として、言語学習アプリのDuolingo、Figmaのホームページ、DropboxのブランドガイドラインページなどにもRiveが使用されているようです。
Duolingo creates new role bridging designers and devs- Rive Blog, Case Study
Dropbox launches interactive brand guidelines site using Rive- Rive Blog, Case Study
さらにユニークな例として、Hiber社が開発した3DベースのWebゲーム 「Manchester City」 にもRiveアニメーションが使用されています。
Manchester City, a Web3D game built with Hiber3D and Rive- Rive Blog, Case Study
これらの事例はすべて Rive公式サイトのCase Studiesページで紹介されていますので、興味のある方はぜひチェックしてみてください。
Rive認定エキスパートプログラムとは
Rive Experts Programは、フリーランス向けプラットフォーム・Contraで提供されている公式認定プログラムです。審査を通過したデザイナーのみがRive Expertバッジを取得できます。
2025年10月現在、119人のRive Expert が認定されています。
申請には少なくとも3つのポートフォリオ(うち2つはRiveで制作したもの) の提出と、
専門分野・スキル・Rive Expertとしての強みをまとめたPR文(プロフェッショナルサマリー)の提出が必要です。

私は2025年10月14日に申請を行い、10月20日にRive Expertとして認定されました。
以前は Wix Studio Expertとしても認定を受けていましたが、残念ながら先月、ContraでWix Studioおよびその他のExpertプログラムが廃止されてしまいました…。
私は現在、合計3つのExpertバッジ(Rive Expert / Spline Expert / Heygen Proofreader) を保有しています。

Rive認定エキスパート審査に提出したポートフォリオの一部👀
こちらは Rive認定エキスパートプログラムに提出したポートフォリオの一つです。
👇 下の虫眼鏡アイコン にカーソルを合わせたりクリックしたりしてみてください!
「Chloroplast in Green Leaf(葉っぱの中の葉緑体)」 は、小学校の理科教育を想定してデザインしました。Riveを使って、子どもたちが触って楽しく学べる、インタラクティブな体験型アニメーションを実現しています。
マウスホバーで虫眼鏡を動かし、葉の表面を拡大して観察できます。クリックするとさらにズームインし、葉の細胞内で葉緑体が動く様子のループ動画を見ることができます。
私は普段からデジタル教材を制作しており、ラーニングデザイナーとしての経験もあるため、このアイデアは自然に生まれました。
Riveのインタラクティブアニメーションを使うことで、従来のeラーニングのような動画を見るだけの受動的な学習方法と違い、生徒たちはより主体的に学び、好奇心と驚きを持って探究できるようになると思います。
こちらのライブプレビューからもご覧いただけます👇
どのような場面でRiveアニメーションを活用できるのか?
Riveアニメーションはどんな場面で使えるのでしょうか?
前章でも述べたように、RiveはRive Runtimes を通して、さまざまなプラットフォームにシームレスに統合できます。
現在、以下のようなプラットフォームでRiveアニメーションを実装できます。
Web (JavaScript)
React
C++
Defold
Apple and Android Apps
Unity
Unreal Engine
Webflow
Flutter
Framer
Wix
このLITTLE FUJI Design Studio のウェブサイトでも、Riveアニメーション が使用されています。例えば、トップページに登場するキウイとフジのキャラクターは、Riveでアニメーションを実装しています。
Riveはウェブサイトやモバイルアプリ向けの軽量なマイクロアニメーションにとどまらず、
インタラクティブなミニゲーム、UIデザイン、そして複雑な情報を段階的なアニメーションと操作によって視覚化するデジタル教材の制作などにも活用できます。
Riveのステートマシンとデータバインディングを組み合わせることで、デザイナーはプログラマーや開発チームと協力し、リアルタイムにアニメーションを反映・実装することが可能です。
Rive vs Spline, Rive vs Lottie
Rive vs Spline
Riveとよく比較されるのが、SplineやLottieです。
Spline もインタラクティブな体験を実現できる優れたツールですが、主に3Dベースのデザインツールです。
一方、Rive は 2Dベクターアニメーションに最適化されています。私のワークフローでは、2DにはRive、3DにはSplineという風に使い分けることが多いです。
両方のツールを組み合わせることも可能です。たとえば、Splineで作成した3DシーケンスをRiveにインポートし、2Dのインタラクションと統合することもできます。
こちらはSplineでロゴをモデリング・デザインし、画像シーケンスとして書き出した後、Riveでループアニメーションを設定しました。
Rive vs Lottie
Lottieは最近、dotLottie State Machineという新機能をリリースしました。これにより、アニメーションの制御をより動的に行うことが可能になりました。
まだ実際に使用したことはありませんが、チュートリアルで見る限り、編集画面はRiveに比べてよりシンプルでミニマルな印象を受けました。
LottieアニメーションをRiveに直接インポートすることもできます。私はLottieアニメーション素材からウォークサイクルなどのアセットを書き出し、それをRiveにインポートして、インタラクティブ要素を追加しています。
Rive Animation Services by LITTLE FUJI - Certified Rive & Spline Expert
LITTLE FUJI Design Studio は、ニュージーランドを拠点とするマルチデザイナー・Ayaka Fujiが率いるクリエイティブスタジオです。
RiveやSplineを活用したインタラクティブなデザインサービスを提供しており、アニメーション・3D・Webデザインを組み合わせた多角的なアプローチでの提案が可能です。
マルチディメンションなデザインアプローチを強みとし、Wix StudioとRive、SplineとRiveなど海外で注目のアプリケーション・複数ツールを柔軟に使い分けてデザインを制作しております。
最近は子ども向けのデザインに注力して取り組んでおり、子どもをターゲットとしてアクセシビリティに配慮したポジティブで楽しいデザインを通じ、子どもたちの好奇心と学びをサポートできるインタラクティブなアニメーション・3Dデザインを日々研究しています。
世界で活躍するRive認定エキスパートとして、今後も Riveの新たな可能性を探求し、好奇心を刺激するデジタル教材や、ユーザーを楽しませるマイクロアニメーションの制作に取り組んでいきたいです!
個人プロジェクトでは、Riveを使った作品もいくつかご紹介しています。
もちろん企業様向けのSpline 3Dデザイン・Riveアニメーション制作にも対応しておりますので、ご質問やご相談はお気軽にお問い合わせください。






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