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Wixマルチリンガル設定で多言語サイトを作るときの注意点

  • 5月25日
  • 読了時間: 8分

更新日:2 日前

Wixマルチリンガルで多言語サイトをつくるときの注意点と書かれた、地球と翻訳吹き出し、富士山や鳥のある多言語サイト図解。

今日、ノーコードツールは様々な種類がありますが、私がその中でもWixを使用している理由の1つが、Wixマルチリンガルです。


LITTLE FUJI Design Studioでは、ニュージーランド在住の日本人デザイナー・Ayaが日本語と英語の多言語対応が可能なため、Wixを使った多言語対応Webサイトの制作も少なくありません。


今回は、そのWixマルチリンガルアプリで多言語サイトを作るときの注意点についてご紹介したいと思います。


Wixマルチリンガルとは?

Wixマルチリンガルは、WixのApp Marketからインストールできる多言語設定のための拡張アプリです。


WixのApp Market画面で「マルチリンガル」を検索した結果が表示され、2つのアプリのうち翻訳アイコン付きの「Wix マルチリンガル」カードが見えている。

App Marketには無料・有料のアプリが多数存在しますが、このWixマルチリンガルは無料で利用することができます。


Wixマルチリンガルの対応言語


青い地球の周りに「こんにちは」「CIAO」「SALUT」「HELLO」「HOLA」の吹き出しが並ぶ、やさしい雰囲気のイラスト。

Wixのヘルプページによると、

Wix マルチリンガルは、ISO 639-1 国際標準に基づき、180以上の言語をサポートしています。

と記載がある通り、言語話者が多い言語からマニアックな言語まで、様々な言語に対応しています。


日本語と英語はもちろん、韓国語、中国語(繁体字・簡体)、フランス語、ドイツ語やスペイン語などが対応言語に入っていますので、基本的にはこのWixマルチリンガルがあれば、問題なく多言語サイトの制作ができると思います。




Wixマルチリンガルを使った多言語設定と管理方法


Wix App MarketからWixマルチリンガルのアプリをインストール後、サイトの多言語設定を進めるにあたって、方法は2つあります。


編集画面から直接翻訳言語を設定する


1つは、サイトの編集画面から直接設定することです。

編集画面の左上に言語切替メニューが表示されているので、こちらから編集したい言語を切り替えて、エディタ上で直接翻訳言語を入力できます。


デザイン編集画面で、上部の言語メニューが開かれ、EnglishとJapaneseが表示されている。Autosave on、Manage Languagesの文字も見える。

私はウェブサイトのデザインと多言語設定の両方を自分で対応することが多いので、サイトをデザインしながら、編集画面上で直接翻訳言語を入れていくことが多いです。


この方法であれば、デザインも同時に確認できるため、言語ごとのレイアウトのずれなどを見ながら文字サイズを調整することができます。


Wixのサイトダッシュボードから翻訳言語を設定する


もう一つの方法として、サイトのダッシュボード画面から設定する方法があります。


暗い背景の管理画面サイドバーに、ホームやAIエージェント、売上管理などのメニューが並び、サイトコンテンツ内のマルチリンガル概要が選択されている。

Wixのサイトダッシュボードの「サイトコンテンツ」に「マルチリンガル概要」という項目をクリックすると、オリジナル言語・追加した言語が表示されますので、編集したい言語を選択します。


マルチリンガル管理画面。オリジナル言語は英語、追加言語に日本語が表示され、翻訳進捗や「設定」「言語を追加する」「翻訳を編集する」ボタンが見える。

すると、エクセルの画面のような形で、オリジナル言語と翻訳言語が翻訳エディタの一覧として表示されます。


翻訳管理画面のスクリーンショット。左にメニュー、中央に「サイトページ」と英語コンテンツ、右に日本語翻訳欄と進捗表示がある。

Wixの翻訳エディタでは、ページ区分ごとに翻訳言語がリストアップされており、多言語サイトの翻訳要素が多い場合や、翻訳担当の人が別でいる場合は、こちらの翻訳エディタから多言語設定をしていく方がおすすめです。


翻訳がまだされていない要素には「未翻訳」、翻訳済みには「翻訳済み」というステータスも表示されているので、多言語設定の漏れがないかを確認することもできます。


Wixでサイトを制作すると、Wixマルチリンガルには3,000ワードまで無料の機械翻訳ができる機能がついています。


最近はChatGPTなどのAIを使った翻訳もできますので、手動での入力は多少手間にはなりますが、AIもしくは自分で翻訳していけば、Wix内での追加料金はかかりません。


ちなみにこのLITTLE FUJI Design Studioでは、メイン言語が英語・サブで日本語の設定をしている多言語サイトで、すべて私自身が翻訳を手動で入力しています。


※3,000ワード以上は追加翻訳ワード用のクレジットを購入するか、手動での入力が必要



Wixマルチリンガルの注意点

ここからは、LITTLE FUJIのデザイナー・Ayaが実際にWixマルチリンガルアプリを使って多言語サイトを作る際に感じた注意点を3つご紹介します。


注意点1:言語別にフォントの切り替えはできない


まず一つ目は、基本的に言語別にフォントの設定はできないということです。


Wixのマルチリンガル設定では、フォントの種類・フォントサイズ・レイアウトはすべての言語に影響するため、使用する言語によっては表示が大きく崩れたり、その言語に対応したフォントではない場合、OSのシステムフォントで表示されることがあります。


例えば、PoppinsとTBUD丸ゴシックのフォントをサイトに使用したとします。


この場合、英語版では両方とも指定したフォントで表示されますが、日本語に切り替えると、Poppinsの方は日本語の部分がNoto Sans JPで表示されます。


白い背景に青字で、ポピンズやTBUD丸ゴシック、TBUD Maru Gothicのサンプル文字と0123456789が表示された画面。

これは、Poppinsが欧文フォントのため、英数字には対応していますが、日本語には対応していないため起きた現象です。


そのため、多言語サイトをデザインする際には、メインの言語と多言語の両方に対応したフォントを選ぶことが重要です。


フォントが与える印象は大きいため、デザインの一貫性やサイトの世界観・ブランディングを守るためにも、サイト制作を進める前の段階で、早めに使用するフォントの選択をしておきましょう。


特に、日本語は単語の文字数が多くなりがちです。


英語版でフォントサイズを大きく、かっこよくデザインしたサイトでも、日本語に切り替えるとあまりにも日本語フォントが大きく、かえってダサい…というデザインになってしまうことがよくあります。


あえて見出し部分は英語表記で統一する、というのも一つの手だと私は考えています。


ただ、言語ごとにフォントの設定が一括で変更できるような機能があればもっと表現の幅も広がるので、今後Wixにそのような機能が追加されることを期待しています。


※Veloなどのカスタムコードを使ったり、CSSを直接書けばそういった設定も可能かとは思いますが、あくまでもそういったバックエンドスキルは使わず、Wixマルチリンガルを純粋にダウンロードした状態を想定しています。



注意点2:すべての要素が多言語設定できるわけではない


2つ目の注意点は、すべての要素がWixマルチリンガルで設定できるわけではない、ということです。


私が気が付いたのは、CMSのフィールドタイプを「タグ」にしている部分は、Wixの編集画面からもダッシュボード画面から開く翻訳エディタからも変更できず、すべてメイン言語で表示されました。


日本語のフィールド編集画面。設定タブが選択され、フィールドタイプはタグ。categoryの下にGraphic DesignとSpline 3Dのタグが表示。

また、セクションの背景画像を設定した場合、画像のAltテキスト(alt属性/代替テキスト)は1つの言語でしか設定ができませんでした。


ピンク背景にアイスクリームカップ3個とスプーン、ワッフルコーンが並ぶ編集画面のスクリーンショット。表示文字は「メディア」「不透明度100%」「ice cream cup」。

例えば背景に画像を設定し、メイン言語の英語で代替テキストを設定した後、エディタ画面で日本語に切り替え、日本語の代替テキストを入力します。


すると、英語版のサイト編集画面に戻ったとき、最後に更新した日本語のAltテキストが表示されてしまいました。


ピンク背景の画面に、アイスクリームのカップ3個とコーン、スプーンを写した画像。下に「メディアを変更」「不透明度(%)」などの編集UIが表示されている。

こちらの現象についてWixカスタマーケアに確認したところ、


背景画像(ストリップ / セクションなど)については、現時点では言語ごとにAlt Textを変更することはできません。こちらについては、チーム内でも改善が検討されておりますが、現在改善時期の見込み等はお知らせできる段階ではありません

という回答をいただきました。そのため2026年現在、セクションとストリップ(Wixエディタ)の背景画像の多言語設定する方法はないようです。


余談:言語ごとに別の画像は設定できるのか


ちなみに言語ごとに別の画像を設定することは可能です。


サイト上に追加した画像は、基本的にはメインの言語で追加された画像で表示されていますが、多言語の編集画面に切り替えた後、画像を選択して「設定」の「変更」を選択することで、言語ごとに異なる画像を設定できます。


ウェブ編集画面のスクリーンショット。富士山風の青い山の上にキウイ鳥のイラストがあり、右にImage Settingsパネル、上部にSERVICES・WORK・BLOG・FAQsの青いナビが見える。

多言語サイトを設計する際、すべての言語で適切な情報を表示するために、言語ごとに画像を用意して表示を切り替えるといった調整が可能になります。


私は主にブログページでこの機能をよく使用します。

このブログ記事でも、日本語版と英語版で別々の操作画面が表示されるように設定されているはずです。



注意点3:画像のAltテキストは言語ごとに設定が必要


最後の3つ目は、画像のAltテキストは言語ごとに設定が必要という点です。


先ほど注意点2で、セクションの背景画像とプロギャラリーは1つの言語でしか設定できないという現象が確認されましたが、これ以外の要素は基本的に言語ごとにAltテキストが設定できます。


例えばスライドショーを追加し、画像をアイテムとして設定したところ、メイン言語の英語と多言語設定用の日本語の両方で、Altテキストが設定できました。


Webサイト編集画面で、LITTLE FUJI DESIGN STUDIOの山とキャラのイラスト付きトップページを表示し、右側に操作案内が出ている。

ページのメタディスクリプションも言語ごとに設定ができますので、こちらも忘れずに設定しましょう。


プロギャラリー内の画像のAltテキストを多言語設定する方法


なお、Wixプロギャラリー内の画像に関しては、ダッシュボード画面から開く翻訳エディタからのみ設定ができるようです。


先ほどのスライドショーもしくは単体画像の場合、エディタ画面上から言語を切り替えて更新ができますが、エディタ上でプロギャラリーの詳細から画像のAltテキストを設定したところ、最後に設定した言語に上書きされてしまいました。(※セクション背景画像と同じ現象)


そのため、プロギャラリー内の画像のAltテキストを多言語設定する場合は、Wixのサイトダッシュボード > マルチリンガル概要から翻訳エディタを開き、「Wixプロギャラリー」という項目から多言語設定する必要があります。




まとめ

以上が、Wixマルチリンガルを使って多言語サイトを作る際の注意点でした。


今回ご紹介したような癖は多少あるものの、ノーコードでかつ多言語設定できるのはWixが一番コスパが良いと思います。


特に、ダッシュボード画面からリストで表示されるマルチリンガル設定の一覧と、言語ごとのブログ記事作成ができる点が、個人的に最も気に入っている機能です。


この多言語設定の管理がしやすいという理由でWixを使っているといっても過言ではありません。


グローバル化が進む現代、多言語でのサイトを自社で「管理しやすい」形で運用したいという需要が増えていると感じます。


LITTLE FUJIでは、ニュージーランド在住の日本人デザイナー・Ayaが、英語と日本語での多言語サイトデザインに対応可能です。


今あるウェブサイトを英語もしくは日本語でも対応したいという方は、お気軽にお問い合わせください。


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